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小林よしのり
2016.9.17 02:23メディア

豊洲市場の疑惑はとっくにあったはずだ


やっぱりマスコミや一般国民は石原慎太郎には甘いな。

あれが舛添要一だったら袋叩きだったはずだ。

 

石原は「建築のことは素人だから人任せにしていた」

などと言っていたが、「人任せにしていた」で済まされ

るのだろうか?

そりゃ、一週間のうちに都庁に来るのが2、3回では、

「人任せ」にしてた案件は多いだろう。

 

「土壌汚染」については石原都政時代から言われていた

問題で、マスコミもそのときに徹底追及しておけば

良かったのに、あまりにも遅すぎる。

 

小池百合子が知事になって、都政が視聴率を取れるように

なったから、連日のように建築学を報道しているのだ。

マスコミは日本の未来の百年後千年後を決定する天皇の

「生前退位」や「皇位継承」の問題をすっかり無視して、

建築の勉強ばっかり報じている。

 

そして舛添要一のときは徹底した人格否定をやって、

容赦なく社会から葬ったくせに、石原慎太郎となると

追及できないのだ。

石原の父権主義の前に怯えてしまうのだろう。

 

豊洲市場はどうせ関東大震災と、津波と、液状化と、

土壌汚染で崩壊するハコモノだ。

 

「もんじゅ」もようやく廃炉になりそうだが、無駄な

事業に巨額の税金を注ぎ込んで、「人任せ」にして、

テレビは視聴率がとれない時期は問題を報じることも

できないくせに、手遅れになってから連日報じ始める。

 

東京オリンピックも今頃同じような問題が隠蔽されて

いるのだろうが、マスコミは豊洲市場の盛土で視聴率を

稼ぐことに夢中だから、どうせ今は五輪建設をチェック

するなんてことはしないだろう。

 

メディアには使命があるはずなのだが、もはやそれを

意識することもなくなったのかもしれない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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